◆ 無痛胃大腸がんドックQ&A ◆
胃内視鏡で生検するのはなんのためですか?
私のクリニックでは、開設以来4年間で胃内視鏡検査を2051例おこないました。
その中で進行胃がん2例、末期胃がん2例、胃異型性病変5例を発見しました。
こちらを参照)進行がんはいずれも胃全摘となり、末期がんは手術不能でした。
胃異型性病変はがんではないが、放置するとがん化する可能性があります。

胃異型性病変はいずれも自覚症状が無いかあっても軽微な方です。胃異型性病変は慢性胃炎が進展して発生するものです。胃がんの発がん形式は、慢性胃炎→慢性萎縮性胃炎→慢性過形成胃炎→慢性異型性胃炎→胃がん発がんといわれています。

従って、慢性異型性胃炎は胃がんの一歩手前であるといえます。内視鏡検査時にインジゴ(藍色の色素で人体に無害)染色すると肉眼的に正常の胃粘膜でも病変が現れてきます。その病変を生体検査すると病理診断で異型性病変が認められることがあります。上記の胃異型性病変はすべてインジゴ染色後の生体検査の病理診断によって発見されました。異型性病変に対して粘膜切除する場合と経過観察する場合があります。

私の胃がん予防に対する考え方は、食事療法や禁煙も重要ですが、胃内視鏡検査で積極的に生体検査をおこない、病理診断で胃異型性病変を発見し必要に応じて粘膜切除することだと考えます。

小さな大腸ポリープは、取らなくても良いと聞きますが?
5mm以下のポリープば放置して良いと主張する專門家もいますが、まだ専門医学会の統一見解ではありません。私は、5mm以下の小さなポリープでも切除すべきと考えています。

その根拠は?
ボリープには全くの良牲からがんになるまで5段階のグループ分類があり、グループ1と2は心配無用ですが、グループ3は放置するとやがて悪性のがん(グループ4は前がん、5はがん)になる可能性があります。私の経験では、5mm以下のポリープのうち約40%がグループ3でした、またごく稀ですが、5mmのポリープにがん綱胞が見つかったことがあります。従って私は、がんの予防のために5mm以下のポリーブでも切除した方が良いと考えます。

大腸内視鏡検査の後お腹が張るのは何故ですか?
大腸は沢山のひだを持つ数mmの薄い膜で出来た1.5−2mの管です。盲腸まで迅速に内視鏡を入れるために、最初はなるべく空気を入れずにスコープを挿入します。盲腸に達すると(約5分)スコープをゆっくり引きながら観察しますが、その時は空気を十分入れてひだとひだの間の早期がんやポリープを見逃さないようにします。5mm以下のポリープを切除するときは空気を抜いて鉗子の把握を容易にするなど、空気は入れたりだしたりしながら終了するのですが、どうしても多少の空気が残ります。トイレなどでどんどん出せば楽になります。

無痛内視鏡とは、麻酔で無痛にするのですか?
麻酔薬ではなく、鎮静剤を使用するので麻酔ではありません。意識が完全消失するのではなく、体位変換時に声を掛けると自分で動く程度の意識レベルです。だから、少し、痛みが加わると顔をしかめたり声が出ます。基本的には、内視鏡の挿入技術が無痛にするのです。気がついたら終わっていたというのがほとんどの患者様の感想です。

内視鏡の挿入技術があれば鎮静剤は不要では?
確かに不要かもしれません。しかし、大腸は胃と違って折れ曲がりが強いため、硬いスコープがヘアピンカーブのような折れ曲がりを通過するときに、患者様が緊張すると痛みが生じます。胃内視鏡では、内視鏡を飲むという恐怖感で食遺入口部が緊張してスコープの挿入が困難になります。鎮静剤は、患者様の検査に対する恐怖感や緊張を和らげるので、検査を短時間で快適に終わらせることが出来るのです

検査が終了してからすぐ診察や説明がないのはどうしてですか?
鎮静剤の影響が残っているうちに診察や説明をすると、後でその内容を忘れてしまうことがあります。そこで、1時間位休んでいただくのです。

ドックで、はじめから内視鏡を行う理由は?
他の医療機関のドックでは、内視鏡は含まれません。しかし、レントゲン撮影は間接診断であること、撮影で多量のレントゲンを浴びること、検査後バリウムが詰まって便秘になること、レントゲンで異常(がんの疑いやポリープ)が見つかったら内視鏡検査が必要になるなどの理由で、苦痛が無ければドックでも初めから内視鏡検査をしたいという患者様の要望が多いのです。私は内視鏡の専門医として2万例以上の内視鏡の経験から、内視鏡の診断と治療が同時に出来る利便性を理解していますので、無痛内視鏡により胃と大腸を同時に検査することで患者様の声に応えたいと考えました。

内視鏡による感染が問題になっていますが?
当院では、なるべく事前に感染症のチェックを行っています。感染症のある方は検査の最後におこないます。事前チェックが出来ない場合、その方は感染症の無い方の内視鏡検査の最後に内視鏡検査を行います。すべての内視鏡検査終了後、ウイルスを含む細菌のすべて除菌可能な洗浄剤を用いて完全除菌します。

他のドックとの違いは?
通常ドックでは、胃バリウム撮影とドックで1日、異常が見つかると精密検査の胃内視鏡で1日、大腸内視鏡で1日、ポリープが見つかってもそこで終了。後日ポリープ切除で1日、入院させる場含もあるので、最低3−4日以上と多大な追加料金が必要です。当クリニックの提案するこのドックでは、ドックと精密検査と治療を、1日でしかも低料金で安全かつ快適に行うことが出来ます。従来はドックと保険診療を同日に行ってはいけないといわれましたが、それはドックと保険の二重請求を許さぬ為でした。検診で病気が見つかったらカルテを作って同日に薬を出すことは今までも日常的に行われています。ドックでは、同目に保険に移行する時、ドックの費用から内視鏡の費用(¥12,000)を引いて請求することで二重講求を致しません。その結果、患者様の時間と費用を大幅に短縮節減したのです。


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