◆これだけは知っておきたい 赴任のための海外最新医療情報 ◆

 ■子女に必要な医療情報

 ●優先的に接種した方がよいワクチン


 WHO(世界保健機構)がすすめているEPI(Expanded Programme on Immunization:予防接種拡大計画)のワクチンは、BCG、DTP、麻疹、ポリオです。これらのワクチンは必須なので、回数が不足していたら、渡航前に優先的に接種したほうがよいでしょう。また、先進国でBCGを行っているのは日本だけです。アメリカなど他の先進国ではツベルクリン反応が陽性だと結核にかかっていると思われので、BCGの接種記録の記載は重要です。


1)ポリオ


アメリカでは、州によって異なりますが、おおむねポリオの予防接種は4回必要です。
 その他の先進国では、オーストリアとオーストラリアが5回、フランスとドイツが6回必要です。途上国では国によってまちまちなので、予防接種を行っている医療機関に問い合わせるか、インターネットで確認してください。

2)DPT


アメリカでは、州によって異なりますが、5回必要です。その他先進国では、イタリアが2回、スイスが3回、オーストリアが4回、オランダがDPT5回、DT1回の他は5回です。途上国では、国によって異なります。

3)麻疹(はしか)


 罹患していれば、接種証明翻訳の既往歴にその記録を記載してもらいます。先進国では通常2回接種が必要です。最近の米国の高校・大学では入学者に対して、これまでのワクチンの接種歴の有無に拘わらず入学前の接種を要求しているところがあるので、留学生もしばしば接種対象となります。


表1:日本で受けるワクチン、諸外国で受けるワクチン
日本 EPI(共通) 諸外国
推奨:

日本脳炎
麻疹単独

任意: ムンプス単独
水痘
インフルエンザ(若年者対象)

 日本のワクチンは(日本+EPI)が
 ポピュラーなものといえる
BCG
DPT
麻疹
ポリオ
B型脳炎
MMR
インフルエンザB菌(Hib)
インフルエンザウィルス
A型肝炎 *
黄熱病 *
狂犬病 *
髄膜炎菌 *
コレラ *
腸チフス
ペスト
EPI:Expanded Programme on Immunization
*:諸外国で行われるワクチンのうち日本で接種可能なもの


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