◆これだけは知っておきたい 赴任のための海外最新医療情報 ◆

 ●メンタルヘルス


 本社と現地法人との板ばさみ、現地人との人間関係、言葉の問題、常に本社の動向が気になる……など赴任者本人のメンタルヘルスを阻害する要因は多岐に渡りますが、それにも増して海外生活で無視できないのが赴任者の妻のメンタルヘルスのトラブルです。
「夢と希望をもって渡航したのに……」
 理想と現実とのギャップに苦しむことが、メンタルヘルス阻害の原因として多くあげられます。
 特に、同行する妻について、多くの問題が指摘されています。夫は日本と同じように週末はゴルフで家にいないことが多く、子供と過ごす時間も少ないので、不満が募ります。言葉が不自由だと、スーパーに買い物に出る以外自宅に閉じこもってしまうので、ストレスがたまります。また逆のケースもあります。言葉が出来るので積極的に交際するのですが、どうも近所づきあいがうまくいかない。近隣の住人から疎外されてしまうのは欧米の生活習慣になじまない言動のためなのですが、本人は気付かないのでジレンマに陥ってしまうのです。

 日本人の場合、メンタルヘルスのトラブルを知られるのが恥であるとか、出世に響くことへの不安から隠そうとするため、重症になってしまうことがしばしばあります。メンタルヘルスケアは企業の人事部と関係のない部署、たとえば保健婦や外部の専門家の助力を求めて、日頃から気軽に相談できるシステムを構築すべきでしょう。




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