◆これだけは知っておきたい 赴任のための海外最新医療情報 ◆

 ●海外赴任ドック


 海外赴任ドックでの消化管の検査と言えば胃のX線検査または胃カメラが一般的ですが、最近の日本人の消化器がんは、食生活の欧米化とともに胃がんより大腸がんが多くなっています(胃がんの二倍以上)。また、赴任者は海外の食生活により大腸がんの発生リスクがさらに増加します。したがって、赴任時健診には大腸がん検診が含まれることがのぞましいのです。

 最近、海外赴任ドックの内視鏡検査で直腸がんが見つかり、内視鏡で切除して無事赴任したケースがあります。大腸がんは転移するまで無症状で進行するため、自覚症状が出た時点で発見されたときは手遅れの場合が多いのです。統計によると大賜がんの10%は便潜血反応が陰性になると言われています。したがって、海外で内視鏡検査を受ける機会が乏しい赴任者に対しては、積極的に大賜内視鏡ドックを行うことが海外健康危機管理として大切なのです。

 大手企業の研究員の例です。
 その人は赴任前に胃内視鏡検査を行いました。半年後の一時帰国健診で胃内視鏡検査を行うと、胃食道接合部にポリープ状の隆起が認められ、通過障害を起こす可能性がありました。そこで急遽予定を変更して、翌日内視鏡で切除しました。この研究員の赴任地はヨーロッパで、毎日のように幹部の接待をさせられたためこのような結果を招いたものと思われます。
 このように、海外赴任生活でのストレスと食生活の変化で、消化管が発病するケースは多くみられるのです。




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